1. >
  2. >
  3. タイヤを変えてみよう

タイヤで変わるライディングフィーリング

バイクのカスタムと聞くと、エンジンやマフラーに目が向きがちですが、タイヤを交換するだけでも走りの質が大きく変わります。地面と接している唯一のパーツであるタイヤは、グリップ力やトレッドパターン、コンパウンドの硬さなど多くの要素でライディングフィールに影響を与えます。コーナリング中の安定感やブレーキ時の制動力向上を望むなら、まずタイヤ選びを見直してみるのも賢い方法です。

選び方と注意すべきポイント

タイヤには大きく分けてスポーツ系、ツーリング系、オフロード系などさまざまなカテゴリーがあります。スポーツ志向のタイヤは柔らかいコンパウンドを採用しており、グリップは抜群ですがライフが短い傾向があります。一方、ツーリング系は耐久性を重視し、街乗りや長距離走行でも摩耗しにくい設計が施されていることが多いです。自分のライディングスタイルや用途を考慮して選ぶと、結果的にコストパフォーマンスも良くなるでしょう。
また、ウェット路面での排水性やドライ路面での剛性感は、トレッドパターン次第で大きく変わります。通勤や普段使い中心なら総合バランス型、サーキット走行も視野に入れるならハイグリップ型など、走るシーンに合わせて最適なモデルを見つけることが大切です。

交換後の管理と慣らし運転

タイヤを交換したあとは、空気圧の管理や慣らし運転をしっかり行うことで新しいタイヤの性能を最大限に引き出せます。適正空気圧を維持すれば燃費効率の向上や異常摩耗の予防にもつながり、結果的にタイヤの寿命が延びるメリットがあります。新品タイヤは表面に保護剤などが付着している場合があり、最初の数十キロは急なブレーキや急加速を控えて徐々に馴染ませることが大切です。
さらに、ホイールのサイズやバイクの車重との相性も見逃せないポイントです。サイズが合わないタイヤを無理に装着すると、ハンドリングやブレーキ性能に悪影響が出ることがあります。各メーカーの推奨サイズや負荷指数を確認して、用途に見合ったタイヤを選ぶようにしましょう。ワンランク上の走りを実現したいバイクマニアの方は、ぜひタイヤ交換の効果を試してみてください。グリップ性能が高まればコーナリングがより楽しくなり、安定性が増せば長距離ツーリングの快適性も向上します。

さらに、オンロードタイヤからオフロード寄りのブロックタイヤに交換して林道に挑むなど、タイヤ変更は走る場所やシーンを拡大するきっかけにもなります。バイクの新たな可能性を開きたい場合は、積極的にタイヤカスタムを検討してみてください。きっと新鮮な発見があるでしょう。