1. >
  2. >
  3. 初めてだからこそ新車に乗りたい

中古バイクが悪いわけではないが

バイクの免許を乗って、いざ憧れのバイクを買おうというときほどドキドキワクワクの瞬間はないのではないでしょうか。
生涯で初めてのバイクですから、胸が躍らないわけがありません。
ただ、そういう方のために一点だけアドバイスしたいのが、「最初の1台はノーマル状態の新車を選んでください」ということです。

べつに中古バイクが悪いと言っているわけではありません。
ただ初心者のうちは、しかも初めてバイクを買うぐらいの正真正銘の初心者だと、バイクの仕組みやメンテナンスなどの知識がないものです。
なかには免許を取る前からバイクのことを勉強している熱心な人もいますが、ライトファンなら全然詳しくないのもおかしくありません。
バイクに乗るようになって、走る楽しみとともにバイクに関する知識も増やしていくというのが一般的な流れだと思います。

となると、最初の時点で大切なのは「バイクで走る楽しみを知る」ことです。
この目的を考えると、やはり中古車ではなく新車を、しかも何のカスタムもしていないノーマルな状態の新車をおすすめします。

中古車の場合、故障などトラブルのリスクがあります。
走っている途中でマシントラブルが起こっても、バイクに詳しくない初心者であればお手上げでしょう。
バイクも機械なので時間が経つほど部品は劣化しますし、劣化した部分は交換や修理など定期的にメンテナンスする必要があります。
しかし、バイクの知識がない初心者のうちはそんなこともよくわからないのが当然です。

中古バイクの場合、まだバイクの楽しさも十分に知る前にトラブルに遭遇するリスクがあります。
これはバイク初心者にとってはトラウマレベルの負担です。
その苦い経験のせいで、結局バイク自体に乗らなくなってしまったお客さんもいます。

もちろん中古バイクがすべてダメというわけではなく、認定中古車などプロの目でチェックした車両もあります。
そういうバイクなら中古でもリスクは低いでしょう。
しかし、せめて最初の1台だけはトラブルのリスクの少ない新車を選んでほしいのです。

新車のバイクのメリット

新車を選ぶもう一つのメリットは、その1台がその後のバイク人生の基準となってくれることです。
新車のバイクは、当然ながらメーカーの想定する最良のコンディションにあります。
その状態でバイクとはどんなものかを体で覚えられるのがメリットです。

最初の1台が中古バイクだと、その状態によってはバイクに対する誤った認識を持つことにもなります。
そんなことのないように、自分の体で新車という最良のコンディションのバイクを知っておくことが大切なのです。
最初に自分にとってのバイクの基準が確立すれば、その後、中古バイクを買うときにも適切に判断できるようになります。